AI時代に残る、4つの仕事とは
先日、お笑い芸人の西野亮廣さんの動画を見る機会がありました。
今は、芸人の枠を超え、絵本・映画・ビジネス書出版やオンラインサロン運営を通して新しい価値を生み出すエンタメ起業家でもある西野氏。
動画内で、これからの時代に企業としてビジネスとして、必要なことを話していたのですが、
多くの気付きがありました。
今日は、「AIではつくれない、百年後に残る仕事とは。」
そして、「左官職人という職種の魅力と重要性について。」まとめたいと思います。
「思い出」「人とのつながり」「創造性」「物語」。
この4つの価値が、未来をつくるカギ。
AIやロボットの進化が目覚ましい現代。
便利さと効率が求められる社会の中で、改めて「人間にしかできない仕事」が見直され始めています。
西野亮廣さんが語った“AI時代に残る4つの仕事”――
それは、下記の4つのうちどれかが関係していること。
- 思い出をつくる仕事
- 人とのつながりを生む仕事
- 創造性が問われる仕事
- 物語を届ける仕事
それが、絡んでいないビジネスは生き残れない。
「人」がする必要性がなくなってくる=AIに取って変わられるだろう、という話でした。
この話を聞いての気づき
このすべてを体現しているのが、実は私たちが誇りを持って続けてきた左官の仕事です。
左官職人の歴史と文化的価値
左官という職業は、古くから日本の建築文化に深く根ざした技術です。
鎌倉時代にはすでに、寺院や城郭を美しく仕上げるために左官職人が活躍しており、
その後の長い歴史の中で、左官技術は住まいや街並みの景観に欠かせない存在となってきました。
壁や床の仕上げ、漆喰やモルタルの調合・施工など、ただの「仕上げ作業」を超えて、建物の美しさと耐久性を支える役割を担ってきたのが左官職人です。
この技術は一子相伝のように、経験と感覚を重ねて受け継がれてきました。現代においても、自然素材を使った内装やエコ建材の施工など、時代の変化に応じて進化し続けています。
1,「思い出」を刻む、職人の手仕事
左官が手がける空間は、ただの建物ではありません。
家族で過ごす時間、子どもの成長、人生の節目。
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「この壁に、子どもの手形を残したい」
「父が建てた家の塀を、今度は自分が手直ししたい」
そんな“人生の記憶=思い出”が詰まった場所をつくるのが、左官職人の仕事です。年月とともに深みを増す仕上げには、人の手でしか生み出せない温もりと時間の痕跡が刻まれていきます。
現代建築では見られなくなった“手仕上げ”の意匠。あえて均一でない塗り跡、素材が持つ自然な風合い。そこにこそ、人間らしさや記憶の余白が宿ります。
2,「人とのつながり」を生む、現場の力
左官職人の仕事は、決して一人では成り立ちません。
現場では、大工や設備職人、設計士、そしてお施主様など、多くの人との関わりの中で、仕上げが進んでいきます。
信頼関係を築きながら、チームで一つの空間をつくる。
これも、AIには担えない、人と人の心のつながりが必要な仕事です。
また、地域の伝統や文化を反映した仕上げ、地場の素材を活かした施工など、左官はその土地の歴史とともに歩んできました。イベントやワークショップへの参加を通じて、地域との交流や文化の伝承にも貢献しています。
毎年、地元の高校にお邪魔して「地域探求クラス」に向けて出張授業も担当しています。
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3,「創造性」が求められる仕上げの世界
左官の技術は、「均一に塗る」だけではありません。
壁の色や表情、質感まで、職人の感性と技術でつくりあげる表現の世界です。
素材の特性を見極め、配合を調整し、気候や湿度に合わせて道具を使い分ける。
その場に最適な仕上がりを導くための判断力と経験値が求められます。
また、最近ではエコ素材や耐火性の高い仕上げ材など、新しい素材を使った施工も増えてきました。これらを使いこなすには、従来の技術に加えて、新たな知識と応用力が必要です。
これはまさに、アーティストとしての創造性と、技術者としての論理性の両立。
AIにはまだ持ち得ない、複雑な感覚と経験が息づく分野です。
4,「物語」を届ける、暮らしの中の芸術
もちろん、この「芸術」と呼べる仕事の裏には、夏の暑さや冬の寒さの中での地道な作業や、体力が求められる現実もあります。
しかし、仲間と汗を流し、その厳しさを乗り越えて壁一面を仕上げた時の達成感こそが、この仕事の真の醍醐味です。
また、左官の仕事には、必ず“物語”があります。
それはお客様の想いだったり、職人自身の歩みだったり、素材が持つ歴史だったり。
たとえば、「思い出のある土を使いたい」「祖父の代から続く家に、新しい命を吹き込みたい」など、依頼される理由のひとつひとつにストーリーがあります。
私たち職人は、それをただの施工で終わらせるのではなく、物語として空間に宿す役割を担っています。
左官技術は、数値化できない「情緒的な価値」を生み出します。それはデザインの一部であり、住む人にとっての心の支えにもなるのです。
AI時代にこそ、求められる“手の技術”
今後、AIや機械はますます進化し、建設業にも大きな影響を与えるでしょう。
実際、3Dプリンターで家が建てられる時代もすぐそこに来ています。
しかし――
個別の要望に応じ、細やかな対応をし、感性で仕上げる技術は、AIには再現できません。
左官職人は、コミュニケーションを通じてその想いを汲み取り、現場で即座に判断を下しながら仕上げていきます。
また、機械には表現できない「揺らぎ」や「手の跡」に宿る美しさは、人の心に響くものです。これは、データや効率性だけでは語れない、人間の営みに根ざした感動を生む仕事です。
終わらない学び。進化する伝統技術
左官職人の世界には、「完成」という言葉はありません。
常に新しい技術や素材が生まれ、職人たちはそれに向き合いながら、技術を磨き続けています。
若手に技術を伝えることも、左官の大切な使命です。
ベテランが後進を育てることで、技術が未来へとつながり、そこにまた新しい物語が生まれます。
そしてその過程こそが、職人としての誇りを育むのです。
誇りを持って仕事に取り組む。
その誇りが、仕事の質を上げ、人の心を動かすのです。
あなたの“手”が未来をつくる
私たちが大切にしているのは、
“人の手だからこそできること”を、次の時代にも残していくこと。
そしてそのためには、新しい仲間の力が必要です。
桑路建塗株式会社では、一緒に未来を築く仲間を募集しています。
創業から100年以上。
伝統の技術を守りながら、時代に合わせて常に進化し続けてきた会社です。
熟練の職人が多数在籍し、技術の継承と人づくりに力を入れています。
- 資格取得のサポートあり
- 経験豊富な先輩がしっかり指導
- 未経験からでも丁寧に学べる環境あり
「AIでは代われない、“人の手”で未来をつくる仕事」というフィールドで、
あなたの想いと力を生かしてみませんか?
「ものづくりは、人づくり」でもあります。
私たちと一緒に、あなたのその「手」で未来を創りませんか?
技術を磨きながら過ごす充実した毎日が、あなた自身の未来をも創っていくはずです。
そして、何より左官の技術は、一生モノの財産です。
少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひお気軽にご応募ください!
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