建設業の週休2日制義務化はいつから?建設業の週休2日制義務化で変わる働き方を解説!

皆さんこんにちは。

兵庫県神崎郡で建築現場における左官工事全般を手掛けている桑路建塗株式会社です。


長年、労働時間の長さや過酷な環境が課題とされてきた建設業、週休二日制はいつ義務化されるのでしょうか。今回は、建設業における週休二日制の義務化について解説します。


週休二日制の義務化とは?

建設業界における週休二日制の義務化は、長年議論されてきたテーマであり、近年は働き方改革の一環として注目されています。従来、建設業界は長時間労働が当たり前という風潮があり、週休二日制は実現困難と考えられていました。しかし、近年では人材不足や労働環境改善への意識の高まりから、週休二日制の導入に向けた動きが加速しています。


2024年4月から施行される労働基準法では、建設業にも時間外労働の上限規制が適用されます。これは、建設業界における長時間労働を是正し、労働者の健康確保とワークライフバランスの実現を目指すものです。この規制により、建設業界全体で労働時間の短縮が求められ、週休二日制の導入が不可避となりました。

具体的には、2024年4月から建設業でも、月100時間、年間720時間という時間外労働の上限が設けられます。

6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金という厳しい罰則も設けられており、企業は上限規制を遵守し、業務効率化と長時間労働の抑制に取り組むことが必須です。


働き方改革が進められている中、現状週休二日制の義務化はされていません。しかし、この動きが建設業界の働き方に大きな変化をもたらすでしょう。従来の「残業当たり前」という風潮から、「効率的に仕事を行い、定時で帰宅する」という新しい働き方がスタンダードになることが期待されます。


建設業界で週休二日制の義務化のメリット

労働者にとってのメリット


・労働時間の短縮とワークライフバランスの向上


週休二日制の導入によって、労働者は週に2日間の休息時間を確保することができます。これは、労働者の健康増進、家族との時間増加、趣味や自己啓発の充実など、ワークライフバランスの向上につながります。



・ストレス軽減とモチベーション向上


長時間労働は、労働者のストレス増加やモチベーション低下を招きます。週休二日制によって労働時間を短縮することで、これらの問題を改善し、労働者の心身の健康を保つことができます。



・人材確保と離職率の低下


魅力的な労働環境は、優秀な人材の確保と離職率の低下に貢献します。週休二日制は、建設業界をより魅力的な職場へと変え、若者や女性など、これまで以上に多くの人材を引きつけることが期待できます。


企業にとってのメリット



・生産性の向上


長時間労働は、労働者の集中力低下やミス増加など、生産性の低下を招きます。週休二日制によって労働時間を短縮することで、労働者の集中力とモチベーションを高め、生産性を向上させることができます。



・人材育成の促進


週休二日制によって労働者の自由時間が増えることで、自己啓発やスキルアップのための学習機会が増えます。これは、企業にとって人材育成の促進につながります。



・コスト削減


長時間労働には、残業代や休日出勤手当などのコストがかかります。週休二日制によって労働時間を短縮することで、これらのコストを削減することができます。


社会全体にとってのメリット



・社会保障費の削減


過労による病気や労災事故は、社会保障費の増加につながります。週休二日制によって労働者の健康状態が改善することで、社会保障費の削減につながります。



・消費の活性化


労働者の自由時間が増えることで、消費活動が活発化することが期待できます。これは、経済全体の活性化につながります。



・国際競争力の強化


欧米諸国では、すでに建設業界で週休二日制が当たり前となっています。日本が国際競争力を維持するためには、労働環境を改善し、海外の人材にも魅力的な職場となる必要があります。週休二日制の導入は、日本の建設業界を国際社会に通用するレベルに引き上げるための重要なステップとなります。



建設業界で週休二日制が導入されるにあたっての問題点

建設業界における週休二日制の義務化は、多くのメリットがある一方、克服すべき課題も存在します。


工期延長とコスト増加

発注者との契約に基づいて工期を設定しており、週休二日制を導入すると、工期が延長する可能性があります。工期延長は、建設会社にとってコスト増加に繋がり、経営を圧迫する可能性があります。



人材不足とスキル不足

人材不足が深刻化しているこの業界に、週休二日制を導入すると、さらに人材不足が加速する可能性があります。また、週休二日制に対応できるスキルを持つ人材不足も課題となります。



現場作業員の理解と協力

建設現場の作業員は、日給制で働いている場合が多く、週休二日制を導入すると、収入が減ってしまう可能性があります。そのため、現場作業員の理解と協力を得ることが重要となります。



慣習や風土の改革

建設業界には、長時間労働が当たり前という慣習や風土が残っています。週休二日制を成功させるためには、これらの慣習や風土を改革していく必要があります。



法令や制度の整備

週休二日制の義務化には、法令や制度の整備が必要です。例えば、時間外労働の上限規制や、残業代計算方法などについて、明確なルールを定める必要があります。


課題を克服し、週休二日制を定着させるためには?


現場の意識改革

週休二日制を成功させるためには、現場の意識改革が不可欠です。従来の「長時間労働こそ美徳」という考え方から、「効率的な労働で成果を出す」という考え方にシフトする必要があります。そのためには、経営層や管理者だけでなく、現場の作業員一人ひとりが意識を変える必要があります。


業務効率化の推進

週休二日を定着させるためには、労働時間を短縮しながらも生産性を維持する必要があります。そのためには、業務効率化を推進することが重要です。



①BIM/CIMの導入


BIM(Building Information Modeling)/CIM(Construction Information Modeling)は、3Dモデルを用いて建築物の情報を統合的に管理する技術です。設計図や工程表、コスト情報などを一元管理することで、情報共有や連携をスムーズにし、作業効率を大幅に向上させることができます。



②ドローンの活用


ドローンは、従来の人員による目視確認や測量作業を効率化・安全化します。高所や危険な場所の調査、写真撮影、測量、点検など、さまざまな用途で活用できます。



③AI・ロボットの導入


AIやロボットは、単純作業や危険作業を自動化することで、人材不足解消や労働災害防止に貢献できます。現場での資材搬送や検査、コンクリート打設など、さまざまな分野での導入が進んでいます。



④クラウドサービスの活用


クラウドサービスを利用することで、図面や資料などのデータをいつでもどこでも共有・閲覧することができます。また、工程管理やコミュニケーションツールなどもクラウド上で利用することで、情報共有の効率化を図ることができます。


労働環境の改善

建設現場は、長時間労働や重労働のイメージが強く、若い世代が敬遠する傾向があります。週休二日制を定着させるためには、休みを増やし福利厚生を充実させるなど快適な労働環境を整備することが重要です。

とわいいつも、建設業界の平均年間休日は105日前後となっており、会社によっては100日を満たない会社も存在します。

業界を変化させるためにはそれぞれの企業が変わる必要があります。


桑路建塗では年間休日105日を確保しており、その他にも有給休暇の積極的な取得や、DX化の導入で各現場の工程・状況・進捗具合を全従業員が把握しやすくすることで、休暇を取りやすい環境を整えています。


しかし、建設業界あるあるで土曜日のみ現場に向かわなければいけないこともあるため、一つづつ課題を解消していきましょう。


まとめ

如何だったでしょうか。

建設業界の週休二日制の実現により、労働時間短縮とワークライフバランスの向上という新たな時代が始まります。

職人さん、企業、国が協力しなければ建設業界の週休二日制は実現しません。一人ひとりが意識を改め、行動することで建設業界の未来を築くための大きな一歩にしましょう。


桑路建塗株式会社は一緒に働く仲間を募集しています。

創業から100年以上の歴史ある会社ですが、昔からの伝統工法も守りつつ、常にその時代にあった最新技術と品質向上に情熱を注いできました。

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