建設業における『新3K』とは?

皆さんこんにちは。

兵庫県神崎郡で建築現場における左官工事全般を手掛けている桑路建塗株式会社です。


皆さんは「3K」という言葉をご存じでしょうか?

日本の建設業界に対するイメージで、主に労働環境の悪さを示すものです。

1980年のバブル期に生まれた言葉であり、現在も「3K」のイメージが建設業界に根付いているため様々な影響を及ぼしています。

近年は政府によって働き方改革が進んでおり、建設業もその対象となっているため、従来の3Kに変わる「新3K」が掲げられるようになりました。

今回はマイナスイメージの「3K」、それを変える「新3K」についてご紹介します!



建設業に根付いた3Kとは?

建設業は、日本を支える重要な産業であり、インフラ整備や住宅・建築などの幅広い分野で重要な役割を担っています。しかし、近年は少子高齢化や人手不足などの影響で、建設業従事者、特に専門職の職人さんの減少が深刻化しています。


その背景には、建設業が「3K」といわれるマイナスイメージが根強く残っていることが一つの理由です。「きつい」「汚い」「危険」の3つの頭文字を取ったもので、建設業の労働環境が過酷であることを表しています。


建設業は、肉体労働を伴う仕事が多いため、体力的な負担が大きいことが課題です。重量物の運搬や、高所での作業など、過酷な作業を強いられるケースも少なくありません。

体力的な負担は、従業員の健康を損なうだけでなく、離職率の増加や、労働災害の発生につながるリスクがあります。

また、粉塵や騒音が発生する作業が多くあります。これらの粉塵や騒音を軽減する為、最善を尽くしていても従業員の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

粉塵は周辺の環境にも悪影響を及ぼすため、地域住民とのトラブルに発展するケースもあり、建設業のイメージを下げかねません。

そして、高所での作業が頻繁に発生する建設業では、転落などの危険性があり、重大な事故につながる可能性があります。

また、足場や作業台などの安全設備が不十分な場合も多く、労働災害の発生リスクを高めています。


こうした労働環境の悪さは、建設業に対する若者の就職や転職を敬遠する要因となるだけでなく、建設業従事者の高齢化や離職の増加につながり、人手不足をさらに深刻化させています。

さらに、3Kのマイナスイメージは、建設業の社会的地位や評価にも影響を及ぼしています。建設業は、社会に不可欠な産業であるにもかかわらず、その地位や評価は低いといわれています。



新3Kとは?

旧3Kを覆し、建設業にプラスイメージを定着させるために国土交通省が2015年に提唱したのが「新3K」です。

新3Kとは、「給与がよい」「休暇が取れる」「希望が持てる」の3つのKの頭文字を取った言葉です。従来の建設業のイメージである「きつい」「汚い」「危険」の3Kから、より魅力的な産業へと転換することを目的としています。


給与

建設業の給与水準は、他の産業と比較して低い傾向にあります。そのため、若者の就職・転職先として敬遠されやすいという問題がありました。

新3Kでは、給与水準の引き上げを重要視しています。具体的には、最低賃金の引き上げや、資格取得の奨励、長時間労働の是正などを通じて、建設業の給与水準を向上させていくことを目指しています。


休暇

労働時間の長さ、休暇が取りにくいという問題が建設業にはあります。それを解決するためにはワークライフバランスの実現が課題となっています。

新3Kでは休暇制度の充実を重要視しており、有給休暇の取得促進や育児・介護休暇の取得しやすい環境づくりなどを通じて、建設業の休暇取得率を向上させていくことを目指しています。


希望

キャリアアップや自己実現が難しいというイメージが根付いており、若者のモチベーションを維持することが課題となっています。

新3Kでは、キャリアアップ支援の充実を重要視しています。具体的には、資格取得支援や、先輩社員の教育を通じて、建設業の人材育成を強化していくことを目指しています。



新3Kのメリット

新3Kの実現には、さまざまなメリットがあります。


人手不足の解消

建設業への就労環境が改善され、若者の就職・転職を促進することができます。これにより、人手不足の解消につながります。


建設業の魅力向上による影響

新3Kの実現は、若手人材の確保にもつながります。若者は給与や休暇など、ワークライフバランスを重視する傾向にあります。新3Kの実現によって、若者が働きやすい環境が整えば、建設業への就職や転職を希望する人が増えるでしょう。

また建設業は、社会インフラの整備や維持に欠かせない産業です。人材が集まることで建設業の魅力が向上し、社会インフラの維持・発展に貢献できると期待されます。

この取り組みにより、建設業はより魅力的な産業へと変化し、社会に貢献できる人材が集まり、社会全体の利益につながることが期待されます。


建設業の生産性向上

働きやすい環境が整えば、従業員はより創造性を発揮しやすくなります。

創造性を発揮できれば、従業員はより効率的な作業方法や新たな技術を開発するなど、業務効率化を促進する可能性があり、結果的に利益創出に繋がるかもしれません。


女性、他国の人材活躍が見込める

新3Kの実現は、女性や外国人材の活躍を促進する効果も期待できます。女性や外国人材は、従来の建設業のイメージに抵抗を感じている人も少なくありません。建設業のイメージが改善されれば、女性や外国人材の活躍が促進されるでしょう。



建設業の魅力向上に向けた今後の展望

建設業の新3Kの取り組みは、今後もさらに加速していくと考えられます。

政府は、建設現場の安全・衛生環境の整備や、働き方改革の推進などを通じて、建設業への就労環境の改善を図っています。また、建設業の魅力向上を目的とした広報活動も実施しています。

企業は、給与水準の引き上げや、休暇制度の充実、キャリアアップ支援などの取り組みを行っています。また、ICTの導入による業務効率化などにも取り組んでいます。

建設業の魅力向上により、社会インフラの維持・発展に貢献できる人材が集まることが期待されるでしょう。


まとめ

如何だったでしょうか?

建設業はやりがいのある仕事がたくさんあります。しかし、従来の3Kのイメージから、敬遠される方も多いのではないでしょうか。

新3Kの取り組みによって、建設業は徐々に魅力的な産業へと変化しています。給与や休暇などの労働環境が改善され、キャリアアップや自己実現の道も開かれています。

新3Kを掲げ、若者が希望をもって働ける建設業界にするためには、政府・企業だけでなく現場で働く私達も一丸となって変えていかなければなりません。

桑路建塗では独自の新3K『高給与』『貢献できる』『かっこいい』を掲げており、建設業界がよりかっこいい業界へと変化できるように日々精進しています。


私達の行動で建設業界を少しづつ変化させていきましょう!


桑路建塗株式会社は『Well-being』(ウェルビーイング)経営を推進しています。働き手から選ばれる企業となる為、心身ともに健康で、社会に貢献できる企業を目指して、働きやすい職場環境や制度づくりを行っています!


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