大規模な山林火災が突きつけた「自然」と「地域社会」の危機
世界各地で山林火災や異常気象が頻発し問題となっています。
今春、日本各地でも大規模な山林火災が相次ぎました。
2月下旬の岩手県大船渡市に続き、3月には岡山市、愛媛県今治市、宮崎市で立て続けに発生。春先に相次ぐ山林火災は、年間1000件を超えているそうです。 (2025.3.26 朝日新聞より)
被害に遭われた皆様に、心よりお悔やみ申し上げます。
焼け野原となった山々の映像を見ながら、「地球環境はいよいよ待ったなしの状態にある」と、多くの人が実感したのではないでしょうか。
山林火災は、被害の深刻さだけでなく、その背景にある「林業の衰退」や「山間地域の過疎化」という問題を改めて浮き彫りにしました。
地球の未来は、誰かではなく“私たち”の問題に
私たちの暮らしにも少しずつ「これまで通りではいけない」という実感が広がっています。
気候変動、災害の激甚化、資源の枯渇。
これらはもはや「誰かがなんとかしてくれる」問題ではありません。
ニュースやテレビでは、学者や有識者たちが「今、何をするべきか」「自分たちにできることは何か」を真剣に語っています。
その声に私たちも深く共鳴しました。
建築という分野から、少しでも地球の未来に貢献できる道を選びたい――
その思いが、いま改めて強くなっています。
万博で出会った、希望と責任のメッセージ
実は、現在開催中の2025年の大阪・関西万博。
桑路建塗も、大阪ヘルスケアパビリオンと三菱みらい館パビリオンとランドスケープ(イベント広場)の建設に携わりました。
2023年5頃から工事に参加し、2024年10月には完了しています。
それぞれのコンクリート床に『床コンクリート研磨仕上』が採用されています。
このような世界的なイベントの一端に参加できて、従業員一同誇りに感じています。
工事期間中も最初は何もない広大な敷地でしたが、日々大型重機がどんどん投入され、少しずつ建物・大屋根リングが出来ていく風景を目の当たりにすると、何とも言えない高揚感が生まれます。世間的には賛否両論ある万博工事でしたが、実際にそこで『ものづくり』をしている我々は、これ以上万博に悪いイメージを付けない為に、安全作業で高品質な建物を創る為、デザイン性に富んだ難易度の高い建物ばかりでしたが、高いプライドと責任感を持って【充実した毎日】を過ごすことが出来ました。これは、『ものづくり』『建設』に携わなければ、感じることの出来ない感覚です。
万博は、世界中の国々が集まり、それぞれの文化や技術を紹介しながら、共通の課題について考え、未来を描く国際的なイベント。
その歴史は1851年のロンドン万博に始まり、技術革新や社会的課題の解決に向けたアイデアが共有されてきました。
近年では、特にSDGs(持続可能な開発目標)に関わる展示や取り組みが注目されており、環境問題、エネルギー、教育、平和など、地球規模のテーマに向き合う貴重な学びの場となっています。
日本で開催されている2025年の大阪・関西万博も、まさに「未来社会の実験場」として、次世代に向けた持続可能なビジョンを世界へ発信する機会です。若い世代にとっては、異文化理解や国際的な視野を育む教育の場でもあり、未来を担う人材の育成にも大きな意義を持ちます。
先日、現在開催中の「大阪・関西万博」を訪れました。
多くのパビリオンを見て回りましたが、展示の中では、気候変動、生物多様性、エネルギー、資源循環など、あらゆる地球規模の課題に対して世界が本気で取り組もうとしていることが、リアルに示されていました。
世界中の国や企業が「未来の地球のために今できること」を真剣に模索している姿勢に、心を大きく揺さぶられました。
そこで感じたのは、「未来はまだ変えられる」という希望と、「行動する責任」を私たち一人ひとりが負っているという強いメッセージです。
そして、「建築業にできることが、必ずある。いや、やらなければならない。」
そう強く感じました。
「豊かさとは何か」「便利さの先に何があるのか」。
そして、「後世に何を残せるのか」。そんな問いに満ちた展示を巡る中で、地球の未来を意識する気持ちが、これまで以上に明確になりました。
建築に関わる私たちにも、守るべき未来があります。
磨き直す未来──床研磨仕上げの可能性
私たちが今、特に力を入れているのが「床研磨仕上げ」です。
これは、新しい素材を使って張り替えるのではなく、既存の床を丁寧に磨き上げ、美しく再生する施工方法です。
一見地味に思えるこの選択こそ、環境へのやさしさを体現していると私たちは考えています。
●廃材を出さずに床を再利用する
●長く使えることで資源消費を抑える
●無駄を減らし、美しさと機能性を両立する
床研磨仕上げは、「あるものを生かす」という日本らしい美意識と、サステナブルな社会のビジョンが合わさった、これからの建築に必要な選択肢です。
HTC社の調査によると、従来のエポキシ床と比較して、当社の採用する床コンクリート研磨仕上げのベースとなるHTC Superfloor™は、地球温暖化への潜在的影響を約1/189に削減(20年間の環境的影響/m² 比較)できます。
【スウェーデンでのエポキシ床とHTC Super floorの環境に対する影響の比較】
さらに、維持管理コストも工業床(週2回清掃)の場合で、約1/5に削減できるというデータもございます。
【工業床の1年間のクリーニングコスト 清掃=二回/週】
おかげさまで、この取り組みに共感いただいたお客様からの問い合わせも増えており、施工のご相談や採用のお問い合わせも増えています。
▶︎床研磨の詳しい詳細は、こちらのコラムをご参照ください。
建築は、未来を守る手仕事になれる
「建築」は、ただ“作る”だけの仕事ではありません。
“守る” “残す” “つなげる” という視点を持てば、
地球と人に優しい未来を支える、大切な手仕事になります。
SDGs(持続可能な開発目標)の観点から見ても、床研磨仕上げのような取り組みは、廃棄物削減や省資源化、そして地域社会への貢献といった面で非常に有効です。
弊社では、サステナビリティへの貢献を具体的に示すため、アスエネ株式会社様のCO2排出量見える化・削減クラウドサービス『アスエネ』を導入し、自社および提供する工法における環境負荷の定量的な把握と削減に努めています。
▶︎桑路建塗のSDGsへの取り組みは、こちらのコラムをご参照ください。
建築の現場こそが、地球環境と共生できる最前線。
私たちはそう信じて日々取り組んでいます。
求めているのは、“志”でつながる仲間
ものづくりは人づくり、一緒に成長しよう!!
今、私たちが本当に求めているのは、同じ志を持ち、共に未来を磨いていける仲間です。
技術は、入社後にいくらでも身につけられます。
大切なのは、「地球のために働きたい」「環境や社会に貢献したい」という想いを持っているかどうかです。
その想いを一緒に形にしていける方を、心から歓迎します!!
地球のために働くという選択肢を、ここから
建築業の現場には、地球環境を守る力が確かにあります。
私たちはその可能性を信じ、これからも一歩ずつ前に進んでいきます。
「建築 × SDGs」というフィールドで、あなたの想いと力を生かしてみませんか?
未来を創れ!!
君の手(技術)で、充実した毎日が、未来を創る!!
桑路建塗株式会社は
一緒に働く仲間を募集しています。
創業から100年以上の歴史ある会社ですが、昔からの伝統工法も守りつつ、常にその時代にあった最新技術と品質向上に情熱を注いできました。
そして、職人のみなさんの成長を大切にし、技術の向上をサポートしています。技能の資格取得には積極的にバックアップし、経験豊かなメンバーがあなたの成長をサポートします。
また、未経験の方も心配ありません。私たちは熱意を重視し、未経験者でも丁寧に指導いたします。先輩の職人が基礎からじっくりと教えてくれますので、安心して取り組んでいただけます。
私たちと一緒に、『充実した毎日』を送りながら、『未来を創り』ませんか?
『ものづくりは人づくり』。
私たちは、あなたの成長を全力でバックアップします!
お気軽にご応募ください。
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